写真を考える
車のシートの下からフィルムが出てきた。使ったのかどうか怪しいフィルムは大抵現像するようにしてたけれどこの時は珍しくそのままカメラに装填してしまった。ベロが出てたから未使用だと思って使ったら二重露光になっていた。おそらく正月あたりのフィルム…
ハーフ写真も最初は面白がって2、3ロールくらいバンバン撮ってたけれど、だんだん飽きてくるんですよ。シャッターのオモチャっぽさというかあまりの軽さが撮った気にならないので満足感が無い。おまけにストロボは壊れてるし。というわけで久しぶりにマキナ…
何を思ったのかコダックのハーフカメラを買ってみた。フィルムが潤沢?にあるとこういう遊びもしてみたくなる。本体はほぼ写ルンですみたいなおもちゃ感が可愛い。写りは期待していない遊べれば良い。ところが1ロール取り終えてすぐにストロボが壊れてしまっ…
世田谷美術館ではじまったコレクション展「武蔵野・再考―写真家たちの武蔵野と向井潤吉の写真」を見にカニ目で出かける。 アッジェが絵描き向けに写真を売っていたように、自分用の絵画用資料として写真を撮っていた向井。その中で状態の良いネガから金村修…
写真上:2026年 LIQUIDROOM Fomapan400写真下:1979年 日比谷野音 Kodak Tri-Xこの二枚とも同じ二人だけど47年の隔たりがある。なんでもない普通の写真がこの時間差により大きく意味を持たせる。光量の違いがあるとはいえ昔のトライXはキメ細かくてよく粘る…
久しぶりにゆっくりと観る東京写真美術館。朝から暗くなるまで。いつもの新進作家もよいけれど、大御所の「作家の現在 これまでとこれから」も良い。いいのか悪いのか既視感から安心して観ることができたと思ってしまうのは保守思考だろうか。ゆっくり一日かけ…
連ドラはすっかり観なくなったけれど、大河ドラマ豊臣兄弟は欠かさずに観ることにした。太賀くんと池松くんコンビは鉄板なので。虎に翼もそうだったけれど、お父さん繋がりの無理やりの親近感で親戚の子のように贔屓にしている。さて、この豊臣兄弟の番宣ポ…
金村さんが家電批評に連載していた「写真批評」コラムがやっと書籍化。斜に構えているようで非常に理論的で哲学的な彼の写真論は生半可な写真論者を捩じ伏せます。徹底的に"美しいだけの写真"を排除し、現代の写真表現自体も否定しながら写真を考えていく姿…
AIが生成できないような写真を何年も前から撮り続けているわけで。この先、たぶんそこしか自分の居場所がなくなる気がする。 「何を撮りたいのか意識して一旦よく考えてから撮ること」という個人のブログ記事がGoogleで紹介されてたりする。しかしそういう写…
現代写真に疲れたらこれを見るといい。全P完全に見開ける造本も良い。当時の報道カメラマンが相当上手かったのがよくわかる。そして驚くべき旧き佳き昭和風景。しかしこれを真似しようとしても現代では無理である。写真は時間の経過によって意味が出てくるわ…
Leica M2 Nokton50 Aug.2025 Toyokawa 十数年前の暑い日、渋谷で森山大道の発刊記念のトークショウを見に行った。巨匠のトークショウとはいえ20人くらいの参加者しかおらずアットホームな雰囲気でトークは進行していった。そして後半に設けられた質疑タイム…
長嶋茂雄を嫌いな人が居ないように、森山大道の写真を嫌いな日本人は居ないんじゃないかな、という話を金村さんとした事がある。確かにそうだと思った。パンク的にも見えるけれど根底にあるのは演歌。彼のモノクロ写真ならではの時代感のなさというのも良い…
昨日の森山大道、DAIDO HYSTERICを作るのに中古のGRを使っていた。ならばGRにトライXにを詰めれば森山大道に近づけるんだって皆んな本気で考えて真似してた2000年から2010年代。しかし到底森山大道に近づけるはずもなく、似たような"風な"写真が連発されてい…
今日はお前らに森山大道を紹介するいいかよく聞けもうええわ。いいインタビュー。森山大道 x 北村信彦。伝説のDAIDO HYSTERICの誕生秘話から。発行300部だったのかそりゃ伝説になるわな。ここから森山大道の写真も進化していったような気がする。名作、青大…
土砂降りの帰り道、バスの窓から見えた公園横の公衆トイレの壁にモノクロ写真が何枚か貼ってあった。何事ぞとバスから降りたのち確認してみる。28ミリのモノクロはどうしても森山さんっぽくなっちゃうんだよなあとか思いながら近づいて見たら森山さんの写真…
ダブルXを小分けした最後の100ftをパトローネに巻いた。これで本当に最後になる。しかし未練がましくダブルXに代わる長巻きフィルムを色々探してみる。皆はデジタルで十分と強がりを言っているけれど、フィルムと印画紙を長く使ってきた人にとって銀塩の味わ…
少し前の朝日新聞。シビれる割烹着ライダー母さん。バイクは何だろう、カブじゃないし。おそらく車と併走しながらのショット。割烹着のハイライトもパンツの黒もしっかり出ている気持ちのいいモノクロ写真。被写体がいいというのもあるけれど、この頃の報道…
あまりにも有名な北井一夫の「三里塚」のワイズ写真叢書版を購入。このシリーズは既に6冊ほど本棚にあり、久しぶりにラインナップが増えた。このシリーズは蒼穹社の大田さん編集なのでハズレはない。さて、何よ今さらな三里塚だけれど、北井一夫の写真群は社…
久しぶりに写真集を買った。石元泰博さんの。生誕100周年展示を観に行ってからもう5年になるのか、時が経つのは早い。最近は多重露光シリーズがお気に入り。またどこかで企画展示されないだろうか。あらためてオリジナルプリントが見たい。
写真というものはぼくにしか見えないものしか写らないと思っている。でも見えるものを写真に写したら、みんなそこに見えないものを見ようとするんですよ、物語を見ようとしたり、隠された意味を読み取ろうとしたり。ぼくは、見えているものを、もっと、ふつ…
鉛色の空の日曜日の午後。鉛の腰を引き摺って東京都写真美術館へ出かける。体と同じくどんよりと落ちた頭の中をリフレッシュさせたかった。あえてアレックスソスはパスして新進作家展のみ鑑賞する。新進作家展は写真のうまさとか写真に写っている"モノ"では…
印刷フォーマットに合わせるためとかデザインに合わせるために時々写真を変形させる時がある。広角レンズの端っこに写ってしまった人のように大げさに変形させることもあるけれど、僅かな変形だとほぼ分からず、それがオリジナルのカタチのように見えたりす…
今年の正月もマキナにカラーフィルムを詰めている。カラーフィルムだと意識はしていないのに何故かモノクロで撮らないような景色に反応しているのがわかる。ロクナナとサンゴーでも明らかに撮り方が違う。意識しているつもりはないのだけれど。仕事で撮る写…
ステージ撮りは広角はAFを使うけれど長玉は必ずマニュアルフォーカスで撮る。たとえ400ミリでもMF、ピンはファインダーが命なので光学以外考えられなかったけれどようやく液晶にファインダーに慣れて来た気がする。それでも勿論相当外すのでかなりのシャッタ…
なんでそんな景色ばかり撮っているんですかという問いに、それは貴方が旅行してわあきれいとかゆいながら思わずアイフォンで写真を撮るじゃない、それと同じ行為なんだよと答えてみた。
写真家は常に手を動かしていないとならないというその行為は一見作為的にも思えたけれど、出来上がった作品は実に美しいアートに昇華している。フリードランダーのように真似できそうだけれど絶対に真似のできないところに居るというのが彼の人気の秘訣かも…
昨日現像を上げたネガを見れば、猛暑の中で熱にうなされて撮っていた日々が記録されていた。気持ち良い季節に心穏やかに撮っている写真に比べ、意識朦朧で生命の危機?に晒されながら撮った写真の方が良く見えるのは無意識に近いからだろうと考えてみる。し…
6月30日。終日雨降りて歇まず。 モノクロ広告の少し残念な最終稿が来た。いくらプロのカメラマンでもデザイナーでもモノクロ写真をよく理解できてない人がフィニッシュすると、写真をただモノクロに変換しただけで、どうも気の抜けたコーラみたいに画がのっ…
先月の終わりに約30年ぶりくらいに熱川を訪れた。当然温泉街も撮り歩いたのだけれど現像を上げてみれば「撮らされた写真」が多くてがっかりする。撮らされたというのは "ここフォトジェニックだね、撮りたくなるよね" という風景であり、"これじゃあ観光客の…
昼間は真夏の暑さだけれど夕方は気持ちの良い風が入って来た10F。エアコンを止め、バルコニーに出て夕陽に照らされる小さな東京タワーを見る。夏がこんな気候なら悪くないと思うけれど、今がまだ梅雨入り前だと思うと少し憂鬱になる。 さて昨日写真機界隈を…