近いのに訪れるのが随分遅くなってしまった松濤美術館。展示は前衛写真から今のスナップ写真につながるその変容と流れである。やはり最初はアッジェから。ボクの写真もこの流れの支流末端に位置すると考えているので見ないわけにはいかない。実は昨年この図録が出版されるとほぼ同時に購入していたのである。散々予習したあとだったので目当てはプリント拝見というところだったけれど、当時の出版物の展示が面白くてついつい足が止まる。牛腸さんのカラープリントは初見、self and othersは言わずもがなだけれど、大辻さんが撮られた石元泰博ご夫妻と瀧口修造ご夫妻がとてもいい。瀧口さんのあの部屋に憧れる。
区民は金曜日無料、その他の日は二割引となる。
大辻さんが上原に長く居られたのをはじめて知った。
「前衛」写真の精神: なんでもないものの変容|渋谷区立松濤美術館