仕事を終えた23時、小雨の中を濡れながら駐車場まで歩いた。転がしてきたカメラキャリーをミジェットの小さなトランクに押し込みエンジンをかけた。春とはいえ夜はまだ冷えるので念のためチョークを引いて始動した。回転数が安定したところで半分までチョー…
これからの現代写真は二次元平面の中のイメージを比較するのではなく、視覚構造そのものの比較となっていく、という北さんの話。なるほどわかりやすい。
撮った瞬間に過去になった風景を考えてみる。
金にては幸福は齎されぬといふならばその金をここに差し出し給へ(安立スハル)
「お金がすべてじゃないわ」 「持っている人はそう言うんです」(ジャイアンツ)
日曜日の会合の続き。この日の解散前、陽気がいいのでXL500で来た仲間がエンジンが掛からず延々とキックを踏んでいた。いつもかかりが悪いんだよと言って彼はヨロヨロと座り込んだ。代わって今度はボクがキックを踏んだ。十数回キックしたところでやっと初爆…
朝6時半東京発の新幹線に、普段寝るような時間に起きて出かけた。クソ重くデカいカメラキャリーが足枷で身軽に動けないけれど駅弁を買って少しだけワクワクしながらの電車旅。実に一年ぶりの新幹線は2時間揺られて豊橋へ。地元で仕事をするのも一年ぶりで現…
80年代、ホテルの精算は対面せずにエアシューターに現金を入れるという画期的な近未来システムの登場に2001年宇宙の旅に近づいたと少し感動した。しかし同時にその複雑な屋内配管を想像して妙に萎えもした。2000年代にはすっかり見かけなくなったけれどあの…
久しぶりのWBC、一球一球目が離せない。1ヒット毎に胡椒を引く楽しそうなドリームチームの一体感もチキンスキン。一昨日と昨日は直前合流したヌートバーの立派な侍ぶりに思わず目頭が熱くなった。
いきなり春に切り替わった。
八百八町に八百屋に嘘八百と八百万の神。そういえば神様だけ桁が違うことに今更気がついた。 自宅のミモザは満開である。
無意識のときでも美意識は意識しているように思う。
はな散る里は吉田町鮫ヶ橋。 今さら梅毒が都内で急増しているというミステリー。 岬の兄妹 松浦祐也 Amazon 「ガンニバル」で話題となった片山慎三監督初の長編。これ以上ないほどの絶望感と貧困、障害者など、普段見ないようにしてきた部分を鋭く表現する。…
この日は厚木で仕事だった。走り出せば三角窓を開けるほどの春本番の暖かさだったけれど、東名下りは横浜青葉から海老名まで17キロ渋滞しているとラジオが言っていた。おそらく246も同じであろう、もはや逃げ道はない。私用だったら絶対に避けるけれどこの日…
7年ほど使ってきたストレージの電源が不安定になってきたので入れ替え。未だThunderbolt1だったし。信頼性は若干落ちるけれどRAID5で容量優先として使っている。トラブルは過去に1度だけ3番HDDが逝った。容量が増えて安心しているのも束の間、これもすぐに満…
3月になった途端にモノが一気に値上がりした。映画用フィルムもそうだけれど愛用のオイルまで値上げとなった。残念なのは発注しようとHPを開いたのが3月1日というタッチの差で価格改定のお知らせを見てしまったことである。 さて、週末に発売しようとしてい…
高層マンションに遮られた西側のテラスで電気煙草を燻らす。この部屋から永遠に富士山は見えない。
モノクロフィルムは100だろうが250だろうがフィルム感度に合わせて撮るのではなく、自分の感度にフィルムを合わせるという撮り方をしてきた。増感で多少荒くなろうが構わない、すべて概ね400の露出である。ということでシネマ用フィルム5222ダブルXの現像レ…
美味しそうなパンが夜の新宿の路上に横たわる肉の塊にしか見えない。これがモノクロである。
仕事で横浜ノスタルジック2デイズへ。このクラシックカーショウは舐められるほどきれいにレストアされた車たちがビックリ価格で並ぶ。そのうちの一台、ポルシェ911は新車のような品川シングルナンバーを付けていた。再発行かと思いきや封印は当時のままであ…
昨日、一昨日の写真は反転している。いつもはデジベタを取り込みながら反転させていくのだけれど反転忘れだったものをあえてそのままにしてみた。反転は見慣れた景色のはずが全く違う景色に、新鮮に見えるから不思議である。人間の顔も左右でわずかに違う。…