Shovelog

Snow Lights Films

写真家ブルー

 

 

先月の終わりに約30年ぶりくらいに熱川を訪れた。当然温泉街も撮り歩いたのだけれど現像を上げてみれば「撮らされた写真」が多くてがっかりする。撮らされたというのは "ここフォトジェニックだね、撮りたくなるよね" という風景であり、"これじゃあ観光客のインスタの写真と変わんない"という写真になってしまっていた。古い町並みやそのような場所に行くとどうしてもノスタルジーに振れて妙な美意識が働いてしまう。別にそれでもいいんだろうけれど、撮りたかったものとは何かが違うのは自分でも解っている。わかっているけれど、それが見つけられなくてもう十何年も探している。そんな事を考えていると決まって「まだまだ修行が足りないねえ」と金村さんに叱られる姿が浮かんでくる。この年齢になってまだ自分に伸びしろがあるとは思っていないけれど、それでもアマチュア以下のような写真を見ながらしばらくブルーになる。アマチュアが写真家ぶる写真家ブルー。

 

 

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