Shovelog

Snow Lights Films

記憶にない記憶を想像してみる

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昨年シングルで出産した女友達から彼女の娘の写真がグループLINEに送られてきた。初節句のひな人形と並んだその子はとても可愛いらしかった。しかし問題は誰もこの子の父親を知らないという事だ。皆がどれだけ突っ込んでも彼女は父親が誰かとは絶対に口を割らない。彼女自身、相当の覚悟の上でのシングル出産であり、この話題になる度に父親は誰だ論議が巻き起こるが当人はケラケラと笑っている。が、この写真を見た一人はボクに似ているという。オデコが完全にボクだと言う。ええ!酔っ払って間違いを起こしたのか!と一瞬必死になって記憶を辿ってみるが、下戸のボクにはありえないし彼女のチチすら揉んだ記憶もなくお尻はよく触ったけど、それだけで妊娠するはずもなく、しかし皆に責められるとそんな気もしてくるというのは刑事ドラマで無理やり自白させられる冤罪の犯人の心境だろう。そしてまた繰り返し父親探りの話題は続く。

 こうやって何気なく送られた「写真」というものは、人々の想像を掻き立てる材料となる。

 

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