Shovelog

Snow Lights Films

撮らされた写真

f:id:honday3:20191001012940j:plain


友人宅で入籍したてのほやほやのカップルと一緒になった。せっかくだからと、僕は彼らの写真を撮ってあげることにした。マキナを1/60とF5.6にセットし、光の状態のいい玄関先に座らせファインダーを覗いた。慢心の笑顔。一枚撮って、少し寄ってもう一枚、さらに慢心の笑顔だ。5、6枚は撮るつもりが2枚で撮り終えた。慣れている、撮られ慣れているのだ。新婚さんの初々しい照れを撮るつもりが、完全に撮らされた。これがスマホSNS時代の若者だ。デカイレンズにも物怖じしない。バルト云うところの"死に写真にならないように奮闘する写真家の滑稽な姿"はいずこへ。いい写真が撮れたけど妙な敗北感。
基本的にRF機の最短近くの近接ポートレートはピンを信頼していないので浅い絞りはあまり気が進まない。それでもOH後一ヶ月の機械だ、大丈夫だろうと、でも5.6。こういう時はローライが抜群なんだけどここ4年くらい使ってない・・・飽きちゃった。正確にはローライに飽きたというよりマシカク写真に飽きちゃった。プリントする時にヨコになって面倒だし。
でもローライは売っぱらってないよ、クソジジイになった頃にユルくまた使おうと思ってる。

にほんブログ村 にほんブログ村へ