Shovelog

Snow Lights Films

世界、もうひとつの世界

 

千駄ヶ谷の旧い下宿で、ギターを持って低い窓に腰掛けた大学生の頃の父親の白黒写真がある。目線は窓の外を向き、あきらかにカメラを意識して裕次郎ばりのポージングをしている。

高校生の頃、都心からちょっと外れた線路沿いの西日が差し込むアパート暮らしに妙に憧れた時期があった。なぜだろう、時はバブル景気の頃だからそういう世代じゃないけれどたぶん映画とかドラマとかの刷り込みだったのかもしれない。今でもイメージ通りの古びたアパートを見つけると以前そこに住んでいたかような、パラレルワールドで自分が居たような気がするのである。そしてなぜかかぐや姫神田川が脳内再生される。そういう世代じゃないけれど。

 

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