Shovelog

Snow Lights Films

無能の人と銀の量

f:id:honday3:20210507210816j:plainTsukuba / Leica M6

最近寝床で読んでいるのはつげ義春の「無能の人」。なぜだろう、就寝前にこれを読むと不思議と寝付きが良い。
無能の人・日の戯れ(新潮文庫)

これは先週土曜日に中野坂上の写大ギャラリー行ったついでに中野タコシェに寄り道して思わず買ってしまったもの。これも昔も持ってたような?ま、いいか。

写大ギャラリーは森山さんのビンテージプリントを多くアーカイヴしていて、今回は初期の作品の展示。その中でも同じネガからの複数のプリントが展示されており、実験を重ねた暗室ワークが見ることができる貴重な機会。ボクが興味があるのは実はここだったりする。思い切った号数の変更、派手な覆い焼きがあると思えば実に美しいグレープリントも。ため息が出るような黒は真似したくとも銀の量が違う今の印画紙ではもはや再現することができないしなあ。とにかく森山さんの写真は基本的に街スナップだから重いテーマ性や強いメッセージを受信しなくてもいい、ただただデザインされた写真を楽しめばいいと思っているから好きなのである。
日本人で森山さんの写真を嫌いと言う人はおそらく居ないだろうと金村さんは言ってたけれど、それはきっと彼の写真には日本のモダンとノスタルジーが絶妙に同居しているからだと思う。ジャスと演歌みたいな。スパゲッティとうどんみたいな、カレーとラーメンみたいな、、、違うか。まあとにかく日本人の大好物の森山大道 写真展「衝撃的、たわむれ」は5月31日まで
http://www.shadai.t-kougei.ac.jp/


昨日観た映画「運び屋」

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