Tri-X Nikkor50/1.4 Shbuya,Tokyo
8月22日。曇りのち雷雨。
夕立が降り始めると雷様におへそを取られるから隠せ、なんて子供の頃によく言われたもんだけど、確かに冷えてお腹をよく壊した。夏休みのプールから帰ってきて猛烈な腹痛でトイレから出られなくなったのが小学校1年生の時。泣いても喚いても誰にも助けてもらえない人間の苦痛があるんだ、というのをはじめて思い知ったのもこの時。それ以来、雷様より下痢様の方がよっぽど怖くなった。
さて、最近は特に腸弱になってきたので小麦をやめてみた。ざっくりとパンとパスタうどん抜き。確かにパスタを食べたあとによくお腹を壊すのはなんとなく認識していた。パン・パスタ抜きだとしてももともと米派そば派のボクには何の不自由もない。ただひとつ大好きだった近所のパスタ屋に行けないことだけが残念ではあったのだが、どうしてもパスタを食べたい相方のために思い切って3ヶ月ぶりに行ってみようと試みた。試みたのだけど外に出た途端傘も役に立たないような土砂降りと激しい雷。お店まではわずか5分なんだけど、道路が川のようになっていて思うように前に進めない、足元はずぶ濡れだ。一旦引き返して様子みようか、しかし閉店まであと30分なので引き返すということは諦めることになる。まるで神様がパスタを食うなって言ってるみたいだ。しかしクチの中がパスタモードで諦めきれない相方は前に進んだ。そしてずぶ濡れの僕らは這々の体で3ヶ月ぶりに5分先の店にたどり着いた。
店を出るとピタッと雨が止んでいた。ストロボを焚いたような雷だけはまだ残っている。そして家に着いた頃には案の定お腹からもゴロゴロと雷鳴が鳴り出した。
