日曜日に車を引き取りに行った。
車は龍ヶ崎にある。初めて乗る常磐線、初めて降りる佐貫駅。どんなところだろうと67カメラを持参しての旅。ぼくにとっては十分"旅"な距離だ。帰り道は牛久の大仏でも見物して写真撮りながらゆっくり帰ろうか、なんて妄想はエンジンをかけた直後にどこかに消えてしまった。
そもそも引き取り相手の都合で夕方になってしまった。エンジンをかける頃はもうライトオンな明るさ。しばらく置きっ放しだった旧い英国車は、とりあえずエンジンはかかったけど、駐車場から出る時に異変に気づいた。ブレーキがスカスカなのだ。それでもダブルかトリプルまで踏めばなんとか作動する。ここまで来てまた電車で帰るのも悔しいし高速乗ってしまえばそんなにブレーキは使わない、よし、このまま帰ろうと国道6号線を南下することにした。比較的交通量は少ないとはいえ信号ではやはり緊張する。早めのシフトダウンとブレーキ、柏インターに入る頃には手に汗びっしょりな状態だ。幸い渋滞が解消した常磐道は一番左車線を50マイルキープで何とかやりこし、首都高へ。制動系の異常に反してエンジンミッションは調子よく、ウエバーの吸気音を聞いているとついつい踏みたくなるけどぐっと我慢。
