Shovelog

Snow Lights Films

ずっと梅雨空

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長いことお日様にあたっていない。
保護した仔猫は里親が見つかり無事に巣立っていった。二週間も一緒に暮らすと情が湧いてしまい別れは辛くなる。
すっかり静かになってしまった夜に開いた本はAkira Yoshimura Works。このところコレをずっと読んでいる。一昨年に買った写真集だけどなぜかまた読んでいる。

言語的な誘導を拒否し、安易なテーマ主義を徹底的に排除すること。そして見る者を挑発し、「思考力と想像力とを総動員させ」ること、そこで浮かび上がるものが作品の内実であり、真のテーマであること。(吉村朗)

 

写真の意味と想定される何らかの一般的な解を見つけ出す、という堕落したテーマ主義の枠組みでなく、受け取る側(と作家)がその写真を起点にして「思考と想像力を総動員させて」獲得すべきであるものこそが本来のテーマである。(吉村朗)

もっともらしい社会的な意味を紐付けした安易なテーマの写真たちを痛烈に批判している。
撮れない長雨の日は、彼の写真を「思考力と想像力を総動員させて」読み取ってみる。勿論到底理解できるものではないけれども、考えてみる。


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