夕方に電話が鳴った。COOLSのベーシスト、キイチさんから。
「やっとGH4買ったよ。」映像ディレクターが本業の彼は長いことディレクターズカメラとしてGH2を使っていたのですが、いよいよ4Kへ。その昔、一緒に仕事した時に「君の動画はやっぱりスチル屋の画だねえ」「そんなにカッチリフレーミングしなくてもいいんだよ。」アメリカ仕込みの彼から色々教えてもらった。でも写真は褒めてもらって嬉しかった。彼自身もF2とトライXでパリやアメリカを相当量撮ってる。そんな彼が70年代の原宿模様を書いた自叙伝的小説が衝撃的で今でも頭に焼き付いている。ボクが多感な少年時代でもあった70年代を追い求めてしまう根っ子はここにもあるのかなと。
この本は長年絶版で伝説となり、高値取引されてたのですが、ついに先月復刻された。著者写真はボクが撮ったものを使ってもらった。
「ところでさ、6月4日空いてる？」発売記念のライブ・トークショーだ。
「遊びに来ない？いや、ちょっとGH4のスイッチ押してくれるだけでいいからさ。」
ボクがカムのスイッチを押すだけでジッとしているワケないと知っている。
キイチさんとヴィム・ヴェンダース。ボクが多大な影響を受けた二人。
ボクがハーレーを買ったのは、中学生の時に買ったレコードジャケットで彼が跨がっていたFXローライダーにヤラレタから。そしてヴェンダースの写真と彼の映画を見てマキナを買った。
1970年代のカルチャーの中心地であった原宿レオン
レオンに集まる人のエネルギーがざまざまなものと融合してグルーヴを生み出し、時代の感性を創り上げていたのは確かだ。神宮の森から流れる気が表参道を伝わって、谷になった明治通り交差点あたりに溜まるのか。レオンがあったのはそこだ。
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