Fujigawa S.A / Nikon FM2 Planar50/1.4
どうにも行き詰まってモヤモヤした夜はスカッとした映画を観て過ごす。ダメ親父が実は凄かったという単純な痛快アクション「Mr.ノーバディ」(2021年)。
劇中に1972ダッチチャレンジャーが出てくるのだが、チャレンジャーシーンで必ず流れる音楽はパット・ベネターの「ハート・ブレイカー」という懐かしさ。しかもカーステにカセットを入れて曲がスタートする。さらにレコードに針を落としその火花で引火させるというやり過ぎなアナログ懐古主義的な所もお茶目である。チャレンジャーのカーチェイスシーンはクルマの進行方向と逆にカメラが走る変則技、狭いバス内のカメラワークも見応えあり。パンチ5発入れても3発は喰らう主演オヤジのボブ・オデンカークのアクションはジェイソン・ステイサムのような完璧ではない所が愛嬌があっていい。割と脳みそを空っぽにして観られる映画、ストレス満載のオヤジ世代はコレ観てスカッとすべし。