Shovelog

Snow Lights Films

西遊記

 

 

西へ、台風に向かって走った。お昼頃、台風の中心が御前崎にかかるくらいの所で丁度交差した。すると突然風雨が止み眩しいほどの陽が差してきた。狭いウインドウ越しに上を覗くと青空が出ていた。所謂台風の目というやつだろうか。レーダーを見ると台風の形は崩れ目らしきものはなかったけれど確かにそれは存在した。すぐに車内は夏の太陽の暑さで耐えきれなくなり、サイドウインドウを下ろし湿った空気を取り入れた。しかし5分もしないうちに空はねずみ色となり、再び激しい雨がフロントガラスを叩いた。こんな激しい雨でも道路沿いの木々からはセミが激しく鳴く声が聞こえていた。

 

 

GO WEST

 

 

OKさんはMGBで神戸まで500キロを無事に辿り着いた模様。さて、ワタクシも後に続いて西へ300キロ。台風の高速道路を走るのは昨年から3度目。本当に雨男のミジェット である。しかしまあコレ一台しか移動手段がないから仕方ない。雨に濡れたからといって大騒ぎするような名車でもないし、すぐに錆びるわけでもない。ただちょっと雨漏りするだけ。

 

 

中にある火が枯れる

 

 

歳を取ると自分の中から発したものを自分の言葉で紡いでいくということができなくなる。自分の中にある火が枯渇してしまうのだ。だから社会的事象とか事件について取次いで行くようになる。なぜならばそこには常に主題があるから楽なんだよ。(藤原新也



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