Shovelog

Snow Lights Films

Still Cruisin' #02

 

車のトラブルに関して言えば、路側帯のない首都高上で止まってしまう事ほど恐ろしい事はない。旧車にとっては最悪の事態である。しかもバッテリー切れともなればハザードランプすら点かないのである。それでも赤いチャージランプを光らせながら夜の雨の中を走ることになった旧い英国車。しかもまったく土地勘のない場所である。スマホのナビに頼って右往左往しながらなんとか四つ木ランプまでたどり着き、ヤケクソな思いで意を決して高速に乗った所で頭をフル回転して考えた。堀切ジャンクションから箱崎経由で帰るか、小菅ジャンクションまで行って板橋経由で帰るか、どちらが近いだろうか。後で調べてみたらC2ルートもC1ルートもほぼ一緒の距離だったけれどこの時は堀切ジャンクションを左に入った。深夜時間なので混んではないはず、何よりミジェットには楽しいコーナーが続くC1を選んだ。いやいや、それどころじゃない、そこまで辿り着けないかもしれない、煙草を吸う余裕すらない状況だった。堀切ジャンクションから6号に合流し、天辺が雨雲に隠れたスカイツリーが大きく見えてきたところで突然インパネの赤いチャージランプが消えた。それと同時に11V前後を指していた電圧計が13.4Vに上がった。なぜか発電が復活したのである。何打席も打てなかった村上がやっとタイムリーを打った時のように小さくガッツポーズをした。しかしいつまた赤く灯るかもしれない、今のうちに距離を稼ごうとアクセルを開けてペースを上げた。そしてほんの少しホッとしたのかやっとタバコをに火を点けた。

 


※メキシコ戦4回、あそこで打てたらオトコノコだったのにな、村上よ。
※サヨナラタイムリー、よくやった村上!今までチャンスで打てなかったからこそ劇的になった。
※ノーアウトとはいえ粘り強く村上を使った栗山監督の采配も天晴れ。

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