Shovelog

Snow Lights Films

アン・ジュンノ(暗順応)

 

仕事場の洗面所の照明器具が調子悪かったので新品に替えた。もう20年使っているので寿命であろう、内部のプラスチック部分はパラパラと割れてきていた。さてこの洗面所の照明は蓄光機能という余計なお世話なオマケが付いていて、照明を消した後もぼんやりと柔らかく光っているという物だった。しかしこれをすっかり忘れいて以前ココでフィルムリールを巻いたことがある。暗順応で目が慣れた頃は時すでに遅し、出しっぱなしの巻いたフィルムロールは僅かに感光していた。これに懲りて暗室用の照明はなるべくシンプルなものを選ぶ。豆球や蓄光のないもので何よりもすぐに点く反応が良い物を選ぶ。定着液から上げたプリントはすぐ照明を点けて0.1秒でも早く確認したいのである。
ということで仕事場でプリントする事はないけれど、ここでフィルムリールを巻くこともあると考えてごくシンプルなLEDのものに替えた。点けたらびっくりするくらい明るくなって洗面台の鏡の前にはくたびれたおっさんの顔が生々しく写っていた。

 

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