鏡のようにランウエイを歩く双子、GUCCIの2023SSコレクションが圧巻だった。双子といえばダイアンアーバス。誰もが知る有名な写真だけれど、何故かアーバスの写真集だけは本棚に入っていない、買おうとしない自分はやはりそこに畏怖があるのだろうかとあらためて考えてみる。アーバスの視点はリゼットモデルから強く継承されているのは明らかだけれど、これはスクエアフォーマットゆえの被写体を強く見せるという部分もあるのではないだろうかと考えてみる。このスクエアならではの写真ではフリードランダーや日本では有元伸也に同じ視点を感じる。
アーバスの双子への視点を世により多く広めたのはスタンリー・キューブリック「シャイニング」だろうか。GUCCIはスタンリー・キューブリック映画のオマージュのPVも制作している。これがとてもよく出来ていてつい見入ってしまう。そしてまたアーバスに遡り、スティーブン・シャインバーグ「毛皮のエロス」をまた観たくなった。
GUCCIから脳内に色々広がった。
リゼット・モデル
↓
ダイアン・アーバス → スタンリー・キューブリック ← GUCCI
↓ ↘︎ スティーブン・シャインバーグ
↓ ↘︎ 牛腸茂雄
リー・フリードランダー
↓
有元伸也