Shovelog

Snow Lights Films

絵画と写真

コロナ以来大規模展に出かけてなかった、というか開催されていなかった。日曜日は久しぶりに京橋に出向きアーティゾン美術館へ。ブリ美からリニューアルされてから初めて入った。目に馴染んだ柴田さんと理策さんの写真がセザンヌやモネを交えて美術館で並んでいる。絵画という共通の源流を並列させることによって写真というものが構える事なくごく自然に確実に、そして強烈にアートに昇華している。それは実に神々しく。

そして夜は吉村朗。
今年は没後10年ということで色々動きがあるようだ。
まずは昨夜の生配信で飯沢耕太郎さんの「写真集千夜一夜」特別編の 吉村朗『Akira Yoshimura Works/ 吉村朗写真集』を観る。
この難しい写真の断片だけでも掴めるようなヒントを貰えただろうか。そして10月11日から日吉で展示があるというので是非出かけたい。

 

吉村朗 - Shovelog

言語的な誘導を拒否し、安易なテーマ主義を徹底的に排除すること。そして見る者を挑発し、「思考力と想像力とを総動員させ」ること、そこで浮かび上がるものが作品の内実であり、真のテーマであること。(吉村朗)


写真の意味と想定される何らかの一般的な解を見つけ出す、という堕落したテーマ主義の枠組みでなく、受け取る側(と作家)がその写真を起点にして「思考と想像力を総動員させて」獲得すべきであるものこそが本来のテーマである。(吉村朗)

 

難解なこの写真集を飯沢さんの解説を聞きながら頁をめくる。




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