Shovelog

Snow Lights Films

心躍る値段

f:id:honday3:20210927173647j:plainHamadayama Suginami / Nikon FM2

5年近く使っているiPhoneのホームボタンがおかしくなって、発熱も酷くて、動作も怪しくなってきて、いよいよヤバい、壊れる前に取り替えようと新宿淀橋へ出かけた。新型はとても買えないけれど、何処ものiPhone SEが安くなっている情報があったので、淀橋の何処も売り場の店員に尋ねてみると売り切れちゃったと云う。何処もの店員は入荷は不定期ですから電話で確認してから来てくださいねと言った。わざわざ電車に乗ってきたというのに実にやるせない気持ちになった。現像薬品は先日買ったばかりだしこのまま手ぶらで帰るのも悔しいので淀橋向いにあるいつもの蕎麦屋でたぬき蕎麦360円也を喰って帰った。翌日、開店時間に電話をして在庫を確認してみると今度はあると云う。慌ててまた電車に乗って新宿に向かった。何処も売り場の店員は購入手続きをしながら「安いから問い合わせが多いんですが、すぐ売り切れちゃうんです。いやあお客さんラッキーでしたね」と言った。昨日も来たのに買えなかったというやるせなさを店員に伝えるのが面倒だと思った私は「実は昨日も来たんです」とは云わずそのままラッキーな客を装った。そして携帯電話購入の面倒な手続きは1時間を超え、朝から何も喰っていない腹が鳴り出した事に気づく。この待ち時間は結構つらいよなとか思いながらも5年に1回くらいなら我慢せえよ、とか自照しながらやっと真新しいiPhoneを手にした私は昨日に続き蕎麦を喰うことにした。淀橋のポイントだけで現金を使わずに真新しいiPhoneをゲットできた記念で海老天蕎麦にしようと思ったけれど、結局360円のたぬき蕎麦にした。家に帰ってから真新しいiPhoneへ旧いiPhoneからデータを移行する作業をしようと並べてみると、真新しいiPhoneはまったく感動のないくらい見た目が同じだった。真新しいiPhoneが安く買えた事は満足だったのだけれど、真新しいiPhoneを買ったというウキウキ感は全く欠如していた。だからきっとそのウキウキ分が安いのだと思う事にした。


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