Shovelog

Snow Lights Films

七色の黄昏

f:id:honday3:20210924175456j:plainKohoku Yokohama / Nikon FM2

同じマンションに住むSさんの仕事は個人タクシーだ。夜の街を主たる稼ぎ場としているのでコロナ禍ですっかり仕事が減ったと云うけれども、そんなにガツガツ稼ぐ必要は無さそうな団塊の世代である。彼は最近前輪がダブルになっているスクーターを買った。この前輪ダブルの二輪車、パッと見たときは乗りにくそうだなと思っていたけれど、彼が言うには相当快適なツーリングバイクらしい。本当ははクロスカブが欲しかったらしいけれどあのギアチェンジに不安があってATバイクにしたという。ボクもモンキーに乗ってた事があるけれどあのロータリー式シフトはどうも馴染めなかったのを思い出す。お昼過ぎ、ボクが車庫前でジャッキアップするときは大抵彼も出かける時間帯で、隣でバイクを暖機運転をしながら色々と話をしたりする。先週は三浦半島まで出かけたらしいのだけれど、暖気運転中に話しかけて来るときはフルフェイスを被ったままなので全然聞き取れなくて、ボクも適当な笑顔と適当な相槌で返してみる。そんな適当な返事をしていると頭の中も適当になってしまって案の定どれだけオイルを入れたのかわからなくってオイルゲージを見るけれど、あまりにオイルがキレイすぎてどのレベルなのか黄昏時のR眼だとわかりにくい。現像の薬品を作る時にも余所事を考えていて混合した分量がわからなくなってしまうこともあったりする科学者とかには向いていない雑な人種である事をあらためて認識する。

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