Shovelog

Snow Lights Films

洗練された人はそれを本能的に嗅ぎ分ける

f:id:honday3:20210312170208j:plainOlympus μII

OKストアの長い列のレジに並び、あと一人というところまで順番がまわってきた。前の人のカゴから出された商品は「同一ラベルです」と何度もレジが喋り続け、気になって見てみるとヤマキのめんつゆが20本くらいと砂糖と醤油の袋も20袋くらい。まず一般家庭では買わない量だ。問屋よりオーケーの方が安いんだろうか、その人はみるからにうどん屋蕎麦屋の店主のようなまるでこれから仕込みをやるぞ的な出で立ちである。まじか、近所の蕎麦屋の出汁が実はヤマキのめんつゆだったら超ガッカリだなとか色々妄想しているうちにすっかりその人が調理場に立って蕎麦の湯切りをしている姿が目に浮かんでしまい、こうなるともうその人は蕎麦屋の主人にしか見えなくなる。しかも頭は角刈りで白髪である。ねじり鉢巻をしたら完璧だ。やはり何だかんだ言っても人のイメージは見た目によるのであり、さらにこのようにちょっと情報を加えればその人のイメージというものが完成してしまう。これを写真にしたのが澤田知子であり、東京都写真美術館で5月9日まで展示がおこなわれている。

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3848.html

 

 

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