Shovelog

Snow Lights Films

ライブが初デート

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10月21日。
メジャーデビュー前のKing gnuのライブを初デートとした同僚(女)は、ライブに誘った彼とはその日に別れてしまったという事件により、ボクはそのKing gnuという名前を鮮明に覚えていたんだけど、かのヒット曲はすっかり「白目」だと思いこんでた。そしてこれをあらためて聴くと、細かく計算されたようなインテリジェンスなメロディと歌詞は、これが意外におじさんの耳でも素直に入ってきて、知らぬ間に脳内に刻み込まれていたりする。まあリリースから1年以上経っているからというのもあるだろうけど。YouTubeで「無印良品がちょっとワルになったらこんな世界観かも」という秀逸なコメントがあって妙に納得した。音楽もアートも天才と云われる突然変異の才能もあるんだろうけど、やはり土台となる高度な基礎教育と研究ができているかどうか、その哲学と戦略が明確にブレずに出せるアーティストは強い。そしてアートワークを含めマーケティング戦略まで完璧にこなしている。今の時代、感性だけで渡り歩くのは非常に難しいし、無学習でアートや写真で突然変異でブレイクしようとしても99%無理であろう。おじさんの趣味程度の写真でブレイクするなんてことは絶対にあり得ないのである。しかし残り1%を真剣に狙う「若者」が居たとしたら、それはそれで面白いとは思うけど。
件の同僚は、その後紆余曲折して今や母親となり、娘は一歳の誕生日を迎えた。

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