Shovelog

Snow Lights Films

写真のようなもの

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ニコンソニーに抜かれる、なんて記事を目にした。
ソニーに抜かれた事が一大事ではなく、デジカメの売上自体が頭打ちというのが問題でしょう。ニコンを使って仕事している身としては寂しい限りだけど、動画に力を入れてなかったのが時すでに遅しでしょうかね。D90でのDムービーはDSLR動画で一番早かったのに、5Dmk2の動画は一斉を風靡しちゃった。特に音楽業界のMVは10年前はみんな5Dだった。
マチュアで言えばエントリー機だろうがフラッグシップ機だろうが見分けがつかない程度の写真しか撮れないんだから、もはや細かなラインナップは必要ないでしょう。ニコンならばD5とD850以外はiPhoneや高級コンパクトとの差異がわかるはずもなく、結局iPhoneでいいじゃんってことになる。結局ミドルクラスやエントリー機はアマチュアしか使わないんだから需要は先細り、そこに力を入れるべきではないでしょう。5年遅かったZ6、Z7はともかく、乱暴に言えばZ50はいらないでしょう。
これだけ映像(デジタル写真も含む)がカジュアルになってきていると機械としてのカメラ趣味なんてのはこの先なくなって、デジタルカメラはプロユース機のみ、写真的なものは動画のオマケになる。"写真"というものはやっぱり写真家やマニアがフィルムで撮るもの、という棲み分けになってきそうですよ。現にバイテンで撮る人が増えているし、フジのX-Pro3なんか背面液晶が隠れてる。これはアナログ写真への回帰の傾向でしょう。黎明期、デジタルカメラの画像は「写真のようなもの」を映し出す機械だった。そして30年経った今「写真のようなもの」を超えて違うジャンルの画像を作り出している気がする。

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