Shovelog

Snow Lights Films

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f:id:honday3:20220413135248j:plainNikon FM2 Planar50/1.4 Tsukuba

 

土門拳賞を受賞した北島さんの展示へ。何度も拝見しているけれどやはり凄みがある。
木村伊兵衛賞から39年というバイアスを無視しても重く心地よいランドスケープ。一昨年、ニコンサロンの選考委員から北島さんが外れてしまったのは少し残念、彼の辛口批評が好きだった。

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2022/20220506_tgt.html



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f:id:honday3:20220413135159j:plainNikon FM2 Planar50/1.4 Hatagaya Shibuya Tokyo



MGミジェットのシートダイアフラムを張り替えた。
ミジェットの座面がベコベコで、底面に手を入れるとダイアフラムが千切れていることもわかっていたので割と気を使って乗っていた。走っている途中で突然抜けてしまったらギャグである。


千切れたダイアフラムと前オーナーが補強で貼ったゴムは伸びきってもはや効いていない。

クッションを入れたままダイアフラムを張るのは相当なチカラワザが必要。わかっちゃいたけれど一人作業はなかなか厳しい。タイラップを駆使してなんとか張ったけれどたったこれだけの作業で2時間以上費やした。この作業は前車のボルボ240や仲間の240で何座かやったことがある。その時は瀬田のN師匠と二人がかりだったので手早かった。しかし今やN師匠は「ちょっと彼岸の様子を見に行ってくるわ」と言ったまま帰ってこなくなってしまったのでもうひとりでやらなければならない。そんなN師匠を思い出しては「もうすぐそっちに行くからさ」とかブツブツ言いながら指先を真っ赤にしながらの作業。

完成図。気休め程度に13mm厚のウレタンを入れてみた。

完成したシートは抜群の座り心地で視点は3cmは上がったのではないだろうか。もうこれで柴田恭平のように飛び乗っても大丈夫。

スプリジェットは全モデルでシートのリペアキットが出ているので安心なのだけれど高額!
他の旧車の場合、大抵20年もすればシートの表面は擦れて破れたりするけれど、MK4以降のこのオリジナルシート表皮はかなり丈夫なようで破れた車はあまり見かけない。


醜いジュリア

Nikon FM2 Planar50/1.4 MG-TD

テリー伊藤アルファロメオ・ジュリアを前にして語っていた。
多分ボクも時々見かけるジュリアだと思う。

「最近、このジュリアを原宿でよく見かけるんですよ。オーナーはかなり若くて、ジュリアをシャコタンにして不良っぽく乗っている。それがすごく様になっているんです。ある意味、上級者の楽しみ方ですよ。ジュリアのような車はどうしても買ってお店を出た瞬間から守りに入ってしまうもの。手放すときの査定額を考えて、毎日気を使いながら大事にしてしまう。若い彼らは一切守りに入らず、自分の好きなように旧車を楽しんでいる。その若さが羨ましいです。
こういう車を軽自動車と同じような感覚で乗れる感性を取り戻したい。久しぶりにジュリアと出合って、そんなふうに感じました。」

大変共感できる、そんな年齢になってしまった。

 

Inner City Blues

Nikon FM2 Planar50/1.4 Yoyogi SHibuya Tokyo

一年前のあの頃は緊急事態でどこのイベントも中止や延期ばかり、会場は一年後の予約の取り合いになっていた。ボクも然りで一年後のこの時期は5月7日しか空いてなかった。あの頃は一年後の状況など予想もつかなかったので取れればいいという思いで押さえたのだけれど、結果、その準備のためにGWが休めなくなった。GW前半は入稿関係で潰れ、結局ボクのGWは全滅した。しかし都心から放射状に伸びる高速が毎日のように真っ赤になっているのを見て、ああこれでよかったのかもと思ったり。



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